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原始機の経糸準備

並木先生の教室では、糸車の糸紡ぎと併行して原始機をつかってドンドン織り、織りに慣れて行ってもらっています。これまでは経糸は並木先生が準備してくれていましたが、今回からSちゃん初挑戦。

手紡ぎ糸を経糸に使うとトラブルが発生しやすいため、『ガラ紡糸』をつかいます。明治の頃に日本で考案された紡績機をつかってゆっくり紡がれた糸で、ふんわりポコポコとした質感が特徴。手紡ぎに近い風合いです。

 

これはSちゃんが自宅で織ったもの。

自宅でもドンドン織り進めるSちゃん。

なんと原始機に自分で糸綜絖(経糸がパクパク開いて緯糸を通す道をつくる仕掛け)を悩みながらつくり、杉綾織りを織ってきたーーー! 原始機で!

経糸をどう浮かして緯糸を通すかで、こんな織り文様が生まれます。

それを自分で悩みながらやったというのが、本当にすごい

 

織り作業のかたわら、時々ひろげられる並木先生のコレクションも楽しいです。

これはアフリカの藍染。手紡ぎ糸を使い10cm程度の細幅の布を男性が織り、それを縫いあわせ、布をラフィアでしばってゆき、絞り文様をほどこしたものです。

ラフィアだと水に濡れた時にギュッとしまるので絞りに丁度よいそうです。

取り除ききれないラフィア、ところどころ残ってますがな・・・

そんなワイルドなところも素敵です。

日本の製品はとてもきれいに作られるので、

それに慣れていると、ふだん使いの日用品として布をつくるアジアやアフリカの手仕事は、とても斬新に見えハッとさせられます。

 

 

これもSちゃんが自宅で織ったもの。

夏にみなで採った葛の苧を緯糸に織りました。

葛をあらった鮎川の清流を思わせるきらめきです。

こちらも房処理をして完成!

 

今日は台風が近づいているので早めに帰りました。

 

来月の和綿の教室は10/10(水)、10/28(日)です。

 

お申込みは

ton-cara TEL:027-368-2370 e-mail:mail@ton-cara.com 担当:布施まで^^