『木綿往生』という言葉があります。
かつて木綿は自家用に栽培され、一家の女性の手により糸にして織られ、くたびれた着物は作業着に、やがて穴が開けば繕い繕い、それが限界に達すれば小さく切って雑巾に、それも限界に達すれば紐に撚り灯心となって燃え尽き、その天寿をまっとうするというもの。
むかしは当たり前だった風景と手仕事です。なぜそこまで布を大切にしたのでしょうか。
今はわからなくなってしまいました。でも、棉(わた)の栽培から糸紡ぎ、織りを通して体験頂くことで、
わずか一筋の糸や、布をいとおしく思う、むかしの人の気持ちが、きっと実感頂けるはずです。
わたを紡いで糸にし、織って布にするまでを学んでいただけます。
わたの糸紡ぎは初めての場合は中々難しいため、ウールや真綿(絹のわた)も並行して紡ぎ、糸紡ぎに慣れていって頂きます。
ton-caraの敷地内にある棉畑で栽培に参加し、その和棉も使うこともできます。
織は数本の棒を使ってどこでも織れる原始機のほか、高機による平織り、組織織、絵絣も学ぶことができます。
開講日:毎月第2水曜日・最終日曜日(講師やton-caraの都合により変更になる場合があります)
開講時間:10時~16時(昼食1時間)
料金:6,000円/日 材料費別途
定員:6名
最小遂行人数:3名
昼食希望の方はご連絡ください。(食材費800円)
糸をくくって柄を合わせ、文様を織り出す絵絣。
全国にありますが、山陰地方を代表する織物の一つとなっています。
講座内では自分でデザインした柄をもとに糸をくくり、絵絣を織ることができます。
開講日:毎月第2水曜日・最終日曜日(講師やton-caraの都合により変更になる場合があります)
開講時間:10時~16時(昼食1時間)
料金:6,000円/日 材料費別途
定員:6名
最小遂行人数:3名
並木 美津子
横浜生まれ。神奈川工業高校デザイン科を経て多摩美術大学卒業。伝統工芸作家岡本哲夫氏と鳥取倉吉にて福井貞子氏のもとで織を学ぶ。
1975〜横浜磯子で工房を開き、染織展、県展、グループ展、個展などで作品発表。
1994 群馬県中之条町に転居
1996 JA沢田薬王園染織館にて体験指導、製品制作
2001 退館し自宅にて織物教室をしいフリーとして活動を始める
2009 東京自由が丘にて月1回織物教室を担当