『繭と生糸は日本一』とうたわれた群馬県ですが、
化学繊維と安価な外国製品におされ、養蚕農家は激減し、かつて当たり前の風景だった桑畑も今は昔の話となりました。
そんな中、蚕糸技術や文化を丹念に取材し、桑を育て、蚕をやしない、座繰りによる製糸を継承し
日々取り組んでいるのが『蚕絲館』さんです。
今は貴重となってしまった桑の栽培と養蚕、座繰り製糸や撚糸・精練、真綿作り等、
蚕糸にかかわる技術を蚕絲館さんの手ほどきによって学ぶことができます。
地元産の繭を原料に上州座繰器で生糸にします。つくった生糸はお持ち帰りいただきます。
開講日:第1土・日曜日、第3木・金曜日
開講時間:10時 ~16時(昼食1時間、休憩時間あり)
料金:8,800円
材料代別途(※繭代金:803円/100g)
定員4名(最小遂行人数3名)
昼食希望の方はご連絡ください。(食材費800円)
上州座繰り器でつくった糸は「生糸(きいと)」といい、麻糸のような質感です。これを絹糸にするには撚糸や精練の加工が欠かせません。ここでは、撚糸と酵素による精練を体験します。糸染めができる状態でお持ち帰りいただきます。
開講日:希望者を募って開催
開講時間:10時 ~16時(昼食1時間、休憩時間あり)
料金:8,800円
材料:座繰り講習でつくった生糸
定員4名(最小遂行人数3名)
昼食希望の方はご連絡ください。(食材費800円)
繭を煮て木枠に薄く広げて作られる『真綿』。とてもやわらかで軽く暖かく、ふとんわたの中身に用いられたり、繊維を引き出し紬糸を作ることもできます。農家のおばあさんが自家用につくっていた真綿作りを蚕絲館さんのてほどきで学ぶことができます。
開講日:座繰り講習日の中で希望者を募って開催
開講時間:10時 ~16時(昼食1時間、休憩時間あり)
料金:8,800円
材料費別途:803円/100g
定員4名(最小遂行人数3名)
昼食希望の方はご連絡ください。(食材費800円)
お蚕さんが繭を作るための部屋、『まぶし』。今は多くは『回転まぶし』が使われていますが、それ以前、昭和前半は藁を編んだ『藁まぶし』などが使われていました。 『藁まぶし』の編み方から使い方までご案内です。小規模な養蚕をしている方におすすめです。
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開講日:希望者を募って開催
開講時間:10時 ~16時(昼食1時間、休憩時間あり)
料金:8,800円
材料費:講習料金に含む
定員4名(最小遂行人数3名)
昼食希望の方はご連絡ください。(食材費800円)
東宣江(ひがしのぶえ)
座繰り糸作家。蚕絲館主宰。
1976年生まれ。嵯峨美術短期大学テキスタイル卒業。西陣織伝統工芸士のもとで植物染めと着尺織りの基礎を学ぶ。製糸工場での座繰り製糸勤務を経て2005年独立。2007年より養蚕にも従事。