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栗あらし

『今日は蚕棚を拭いて、壁塗りの準備をして、、、』と本日の段取りを思い描きながら到着し、ボーゼンとした。

栗の葉っぱが、エライことになっている。

朝からの強風に舞い散り、庭先に生け垣に、隣の塀際に、枯葉の山をなしている。。。

道路に渦巻いてすさまじい木の葉が舞っている。。。

わーい、栗の木がある!と浮かれていたのが数か月前、、、そうか、葉っぱって、こんなに落ちるんだな。。。

なんてボーゼンとしていられない。ご近所に怒られちゃうよう。

隣家に降り積もった葉を、道路や生け垣にに降り積もった葉を、必死でかきあつめた。

かきあつめる先から氷雨まじりの強風が枯葉の洗礼をくらわす。

かきあつめた葉っぱもさらってゆく。

 

 

自然の力は強大だ。。。わたしはこんなにちっぽけだ。。。

再びボーゼンとしたくなったところで、いつも手伝いに来てくれる友人S子さんが到着。

 

『これひとりじゃきついよねー』と言いながら手伝ってくれるS子さん。

ありがたい。ほんとにひとりじゃ何もできません、わたし。。。

 

秋がくれば木の葉が散る。

そんなこと当たり前だと思っていたけど、町に住んでいると、その実感はわからなくなってしまう。

 

景色としてしか捉えられなくなってしまうのかもしれない。