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桜染め教室、その1

本日は草木屋さんの草木染め教室。

講師の山崎杜人さんです。

3月上旬に沼田でとれた桜です。

場所や条件にもよって色の出方が違うのだそう。

自然のものは、おなじ材料だからと言っていつも同じになるとは限りません。

桜は、染料の量によって、色の現れ方が異なります。

左側の方が分量がすくなく、右に行くにつれ多くなります。

分量が少ない方が、赤味が強いのが不思議。

さらに、繊維に色を定着させる『媒染』にもよって、大きく変わります。

今回はアルミと鉄。

草木屋さんでは、山野に負担をかける銅は使いません。

どうやって、人類は媒染という方法を見出したのか?

など面白いお話を聞かせて頂きました。

それからそれから、染めだした染液の酸化度合いにもよって色味が異なります。

酸化というと、化学っぽいですね。

化学が苦手だった私は身構えてしまいましたが、

染液をバケツとタライを何度もジャバジャバ往復させ、

酸素に触れさせて放置しておくという、とてもアナログな人力作業です。

同じ桜の染料なのに、こんなに違う!

じゃーん。

表ができました。

染料の分量、媒染がアルミか鉄か、染液が酸化したかどうかで、こんなに多様な色が生まれます。

質量の重い金属を使った方が、暗めの色に仕上がるのだそうです。

 

草木染をされる方で、想像していた色が出ないことは、しばしばあると思います。

こういう表や、知識があったら、『なんでー?』という事が起こりにくいはず。

そんな方におすすめの講習です。

自分のサンプル帖が作りたくても、ひとりでは中々難しいですが、

教室で力を合わせれば、こんな風に作ることができます。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

明日はこれをもとに作品制作をします。