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2017年 大晦日。

今年の春、近くの咲前神社の例祭で、おこなわれた投げもの。

手が出せずに、後ろじさっていた私の目の前に、ぽーんと小さなだるまが降ってきました。

それから もうひとつ、東さんがくれた だるま。

おかげさまで本日、両目を入れることができました。

大晦日の今日、神様にお礼に参り、新しい大麻札と共にだるまを頂きました。

きたる新しい年も、見守ってくれますよう。

 

この家を借りたのが昨年10月。

ほこりだらけで住んでいた方の生活道具は ほぼそのままで、

先も見えない始まりでしたが、ひと目見て、きっと素敵な場所になる、

と、なぜか確信がありました。

古民家の電気のない二階で、ひとりホコリにまみれて掃除していて、何度か泣き叫びたくなりましたけれど。。。

大屋さんや友人や家族、本当にたくさんの人が助けてくれました。

 

 

去年の大晦日、かまどに初めて火をくべた時、

くすぶって中々つかなかった火が、勢いよくパチパチと燃え始めた時、

家中の時計がボーンボーンと鳴り響き、一斉に時を告げました。

止まっていた この家の時間が、ふたたび動き出したように感じました。

住む人はみないなくなってしまったけれど、

この家は、誰かが帰ってくるのを ずっと待っていてくれた、

そう思えて、この家がいとおしく感じました。

 

尊敬する友人たちと共に仕事ができ、遠くから近くから、たくさんの方が訪れてくれ、笑顔を頂いたことは、わたしの喜びでした。

勇気を出して参加してくれた養蚕ワークショップ、和棉を育てる畑の仕事、はじめての糸づくり、布を織るということ、布や糸が染め上ってゆくワクワク、そんな過程に何度も立ち会わせてもらい、年齢と共に栓が緩くなった私は、何度か涙がでちゃいました。

たくさんの方が、色んなお話をしてくれ、色んなことを教えてくれました。

たくさんの出会いがあり、そして時に かなしいお別れもありました。

 

東さんから稲わらをもらったので、しめ飾りを作ってみました。

うーん、荒っぽいというか、ワイルドだ。

 

何が正しいのか、どの選択が最善なのか、いま何をすべきなのか、いつもいつでも迷っています。

その度に こころの中に問いかけます。

答えは出ないけれど、問い続けています。

 

これまでの出会いに、助けてくれた たくさんの手に、言葉に、

わたしの仕事が報いることができますように。

 

神棚のしめ縄は、わたしの心にかけたのかもしれません。

過去をうけ、前を向き、わたしの小さな手から生まれる 小さな仕事でも、

誰かの笑顔を生み出すことができますように。

 

来たる年も、どうぞよろしくお願い致します。

 

  ton-cara 店主 布施智水