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2018鎮守の森の草木染めリポート

安中市鷺宮にある咲前神社(さきさきじんじゃ)は古くから地元の方に愛されてきた神社です。境内にはうっそうとした常緑樹の森と、桜があります。

この鎮守の森の椿と桜を採集しておこなう草木染教室を開催しました。ふつうは草木染の媒染(色止め)には精製した鉄やアルミを使いますが、昔は椿を燃やしてその灰から灰汁をつくり、媒染を行っていました。

せっかく椿がたくさんあるので、その昔の方法にのっとって染めてみます。

椿の生木は中々燃えません。

昨年は、火ともし名人がいたからからか、それとも湿気の問題か、わけなく燃えましたが、

今年はみんなで火吹き棒をプープー、ローテーションで午前中いっぱいかかりました。

暑い!

本当に暑いから、途中でクーラーのきいた社務所に入りつつ、休みやすみです。

 

境内の桜もからも、枝葉ごと採集です。

 

鍋で煮て、酸素に触れさせることで桜の染液は赤みをましてゆきます。

 

翌日。

椿灰汁を作成しておきます。これは桜で染め上げたものの媒染(色止め)に使います。

今回作成のストールは、桜の型を使い、あらかじめ色ざしや糊づけしておきました。

ここに桜の色をのせる予定です。

 

材料は持ち込み自由です。

みなさんストールの他、Tシャツやマフラー、織りに使う手紡ぎ糸など、思い思いに染めてゆきます。

染める素材によっても、色の出方がずいぶんことなります。

 

宮司さんから、『これも染めてくれるかな』と、群馬の絹のハンカチをたくさん預かりました。

山崎先生が彫った青海波の型に、これも山崎先生が咲前神社の社紋とロゴを彫り、みなで染めました。

お守りにも使えそう。

 

夕方から、染めたものをもって拝殿に集合!

宮司さんのご祈祷です。

前々日の『さきさき夏市』に出店された方も、それぞれの仕事道具をもって、みなの技術向上と身体健全を咲前神社の神様に祈って頂きました。

暑い中、みなさんありがとうございました!

 


山崎先生の次回の草木染教室は

 

型染・・・9/5(水)、9/6(木)です。

一日目に型を彫り、二日目に染めを行います。ご参加希望の方は『この染料で染めてみたい!』というのがありましたらご連絡ください。

材料のお持ち込みもOKです。

 

藍の7色染め・・・9/12(水)

藍はブルーだけではない!という教室です。藍の生葉から赤や青、紫、黄色など、多様な色素が生み出されてゆく様子は、まるで魔法のようです。

 

お申込みはton-cara布施までお願いしまーす

TEL:027-368-2370

e-mail:mail@ton-cara.com