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一年かけて織った布たち

ton-caraでは今月8日に綿の種を蒔きました。

日本の在来種の綿は、今は ほぼほぼ 流通はありません。

この種はもともと農家の方が自分の家用に継いでいたものです。

それを分けてもらった方から、また分けてもらい、

数年は 土地を探しつつ細々と種を継ぎ、

ton-caraで栽培し始めてから、今年で3年目。

 

昨年は5月11日に蒔きました。

それから約1年。

 

花が咲き、実がはじけ、綿を摘んで。

 

そして。糸を紡いで、染めて、機にかけて。


世界にたった一枚の、布が織り上がりました。

きっと この手仕事をお金に換算することはできません。

畑から育つ綿を、ひとすじの糸にかえ、植物で色つけて、布になしてゆく、

とても手間と時間のかかる手仕事です。

だからこそでしょうか、出来上がった布を纏う

みなさんの笑顔がピッカピカに輝いて見えます。

 

さて、今年もまた始まります。

綿が育ち、花が咲き、実がはじけ、去年と同じように見えても、同じではない。

進みながらと 螺旋のように、くるくるとめぐる、

今年もまた、新しい出会いがたくさん訪れるでしょう。