真綿つくりのワークショップ

蚕絲館の東先生のレクチャーで、この日は真綿作りのワークショップを開催しました。

『真綿』は、繭からつくったわたの事です。

むかしは『わた』といえば、

繭から作ったものが当たり前でしたが

江戸時代以降、木綿わたが普及し、

それを『わた』と呼ぶようになったので

絹のわたは、『ほんとうのわた』という事で

『真綿』と呼んで区別するようになったそうです。

 

 

繭は、重曹をくわえ、鍋で煮ておき、やわらかくします。

 

やわらかくなった繭は、水の中でチョイチョイとたたきながら、

広げてゆきます。『水まんじゅう』と呼んでいました。

 

繭をひろげてひっくり返し、

 

こんな風に五つの繭をひろげて重ね、

指にひっかけてゆきます。

 

そして角真綿の枠にひろげてゆきます。

なかなか大変。

 

力をこめて四方にバランスよくのばしてゆくのですが、難しいのです!

 

東先生が用意してくれた昔の文献には、

座繰りよりも真綿作りの方が習得するのに

時間がかかったとかいてあります。

体験された方々も、口々に難しい!!とおっしゃっていました。

 

5粒の繭を広げてかさね、それを4回繰り返し、で1セット。

 

水気をしぼり、たたみます。

 

このように三角にたたむ方法も。

真綿の油気をぬくため、中性洗剤を含んだ

水につけておくことがあるそうなのですが、

その時にせっかくつくった真綿が

水の中であばれてゴチャゴチャに

なってしまわないように、とのことです。

真綿作りの知恵です!

 


真綿は、とても軽くて暖かく、体に負担がすくないので、掛布団やはんてんの中身に使われました。

店主フセも真綿のふとんを使っておりますが、ほんとーーに心地よいんですよ。

今回参加された方は、この真綿をひいて、坂田先生の教室で紬糸をつくるそうです!

楽しみです。

 

真綿作りワークショップは、3名様以上のお申込みで定期講習日以外でも開催できます。

ご興味ある方は、ぜひお問合せ下さいませ。

ちなみに、次回の座繰りワークショップは、10/7(土)、8(日)。

9/9現在、どちらも残席3.

両日、遠方からのお申込みを頂いていて、なんとしても最小遂行人数3名に達したい!

みなさまのご参加お待ちしております!!

 

お申込みは、mail@ton-cara.com