撚糸精練特別ワークショップ開催リポート

撚糸と精練。

製糸は、繭から糸を引いたら終わりではありません。

その後、目的に応じた糸を作ってゆくための工程があります。

生糸を合わせて目的の太さにしてゆく合糸、

そして生糸に撚りをかける撚糸、さらに固い生糸を柔らかくする撚糸。

蚕絲館さんのワークショップでは、いつもは撚糸は糸車を用いて行っていますので、撚糸だけで1日がかりです(それでも座繰り一回分のカセには程遠いくらい進まない!)が、今回撚糸と精練を1日に凝縮してレクチャーするワークショップが開催されました。

このワークショップでは、糸車ではなく、午前中に機械を用いた撚糸の説明と、午後に精練の実習を行います。

 

撚糸は、糸車でもとっても時間がかかりますが、機械を用いてもやはり時間がかかります。

そのため、このワークショップでは手持ちの座繰り糸を撚糸はできません(蚕絲館さんで別途撚糸を依頼することはできます)。

 

 

まず、製糸の概要について説明した後、『検撚器』を使い、実際の糸(ここではわかりやすいようにタコ糸)の構造を見てゆきます。

タコ糸の構造・・・て、考えたことありますか?

ものが作られるには、いろんな人のいろんな知恵がより合わせられているんだなあ、とワクワクしました。

 

 

 

それから撚糸機を稼働させて撚糸の様子を見学してもらいました。

 

 

 

お昼です。

ミチヨ食堂です。

いつもランチの写真がなかなか撮れないのですが、東さんが撮ってくれました。

前日の座繰りWSではちらし寿司と天ぷら、この日はポークソテーとキノコのホイル焼きでした。

 

 

午後は酵素を用いた精練を実習。

そうめんのように見えますが生糸です。

ひたすら糸を繰ってゆくうちに、だんだんと繊維の周り部分の膠質がとれて、ぬめり気が出てきます。

 

左:ビフォアー。

右:アフター。

わかりますか??

固かった生糸がくたっとなり、柔らかくなっています。

 

撚糸の仕組みから精練まで学ぶ、内容の濃い1日でした。

 

撚糸精練特別ワークショップは、

希望がありましたら2名様から開催できますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 


さらにお知らせ:

10/27(土)に、岡谷の蚕糸博物館見学会を開催します。

蚕糸業の歴史や文化、道具や機械の移り変わりなど、館長さんが自ら解説してくれるスペシャルツアーです^^

館内併設の宮坂製糸さんの製糸の様子を間近で見学できるのも、とても魅力です。

昨年は当時の形の道具を使った実演もあって、質疑応答が白熱しました!

詳細はこちら

 

 

お申し込みは

↓↓↓↓↓↓

ton-cara 布施まで

TEL:027−368−2370

mail:mail@ton-cara.com

 

 

上記イベントは終了しました