座繰りワークショップ

昨日は蚕絲館の東先生による座繰りワークショップでした。

座繰りとは、繭をお湯で煮て上州座繰り器にかけ、生糸をとる昔ながらの方法です。

 

東先生が丹精込めて育てた繭。

 

20代の頃、座繰りをするために群馬に来たけれど、養蚕農家さんがどんどんいなくなり、

繭も手に入らなくなる、という現状があって、たった一人で養蚕から始められたそう。

すごい人だ。。。

 

お湯の温度も大切。

 

今回は50粒の繭で煮ます。

 

一粒一粒の繭から細い繊維が出て、『弓』の部分で一つになり

 

鼓のような形の『鼓車(こしゃ)』で撚りがかかって枠に巻き取られてゆきます。

 

カラカラカラカラ。。。(👈枠が回転する音)

 

小枠に巻きとった生糸は大枠に巻き取り直し、『かせ』の状態にします。

 

かせになった糸がぐちゃぐちゃにならないように『アミソ糸』をかけて。。。

 

さばいて干しておきます!

 

思えば、今の生活で絹を身につける機会はとても少なくなっています。

本当に素晴らしい機能を備えた繊維なのに。

ましてや機械製糸でない手作りの糸なんて、目にすることはありません。

 

軽くて、しなやかで、座繰りの生糸のかせは、

銀色の滝のようにきれいです。

ぜひとも、この美しさを見ていただきたいです。。。

 

東先生のワークショップは、この生糸を織れるようにする

撚糸・精練まで行います。

繭は、5/20から始まる養蚕ワークショップで

ご自分の繭を手に入れることもできます。

 

ご参加された方の中には、養蚕ワークショップから始めて繭を収穫し、

座繰りで糸にし染めて一反織るところまで!とおっしゃる方も。

 

すごい!

 

織物をされる方、ものつくりが好きな方、自給自足を目指す方、

天然素材に興味がある方、オススメです。

 

衣食住の『衣』の、いちばん始めの部分から体験できますよー!

 

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