2017年晩秋蚕 養蚕ワークショップ その7 繭かき

9/11から蚕絲館さんにて始まった晩秋蚕の養蚕ワークショップ。

10/4はいよいよ繭かき。繭の収穫です。

写真は選繭(せんけん)。

ボール蔟(まぶし)の繭を光に透かし、質の悪いものをはずしてゆきます。

 

午前中の選繭がおわったら、昼食。話の流れで、蚕の佃煮が出てきました。

奥の小鳥は蚕絲館さんの楊枝マシーン。

レバーを引くと小鳥が楊枝をくわえて差し出してくれます。

小鳥が可愛く楊枝をさしだしてくれても、

過去、お蚕の佃煮ひとつだけ食べてギブアップした苦い思い出をもつ私は、よう食べられなんだ。

 

午後はいよいよ集繭(しゅうけん)。繭かきです。

平石先生が持っているのは手動で繭かきをするレトロな道具。

むかって左は毛羽取りの機械です。

 

上のように押し出してゆき、毛羽をとります。

 

しかしこれだけの数をシャコンシャコンと手で押し出してゆくのは、あまりにも大変。

ですので、『マユクリン』という、繭かきと毛羽取りを同時に行う機械をつかいます。

 

タイミングを間違えると、蔟も繭もつぶされてしまいます。

慎重に。

 

稼働している様子です。

 

着々と作業は進みます。

 

収穫した繭の山が出来てゆきます。

ぐんま黄金のあざやかな黄色が美しいです。

 

いっぽう、こちらは藁蔟からの繭かき。

藁蔟は、ボール蔟以前の蔟です。

蚕絲館さんでは、回転蔟から落ちてしまったり成長が遅かったり発育が良くないお蚕さんを入れてあげる、通称『病院』です。

 

藁蔟から収穫した繭は、レトロなこの手動の毛羽取りで毛羽をとります。

お蚕さんが繭を作るときに足場として吐いた糸が繭の周りにモヤモヤとついているので、これで取ってやります。

 

収穫した繭の山。

黄色い糸を吐くぐんま黄金の繭です。

お蚕さんは生きているので、体温で蒸れてしまわないよう真ん中をくぼませてあります。

 

この養蚕ワークショップに4日以上参加された方には、修了証をお渡ししました。

この日いらっしゃれなかった方は、のちほどお渡しします。

9月11日から10月4日まで、長い期間の大仕事、お疲れ様です!

 


このぐんま黄金は、10/7~8の座繰りワークショップで生糸に。

その様子はまたご報告します。

10/20(金)、10/21(土)も座繰りワークショップがありますので、

気になる方は、ぜひ参加してみて下さい。

特に10/20は、ご参加希望の方があるのですが、最小遂行人数にまだ達していないので大募集です!(10/8現在)

 

来年の養蚕ワークショップ【春蚕】は5/20~6/12を予定しております。

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