連日の養蚕ワークショップ、ついに『ぐんま200』お蚕上げです。
お蚕上げは、お蚕たちを『簇まぶし』という繭を作る部屋に入れてやる作業。
『上簇じょうぞく』とも言います。
繭になる時をむかえると、お蚕さんの体は透きとおってきます。
このお蚕たちを
桑からふるい落として集め
滑車で二階に上げ
簇に振り分けていれてゆきます。
ご飯の時にもレクチャー。
いつもはお昼後2時まで休憩しますが、
今日はあまり休憩している時間がありません。
その時を迎えたお蚕さんたちは
飴色になり透きとおってきます。
体の中が絹になる物質で
充たされているのだそうです。
そして繭ごもりの前にうんちとおしっこをし、
体の中の不要なものを
振りしぼり
出してしまって
内側からすっかりきれいな状態になって
繭をつくります。
繭をつくる途中で命を落としてしまうお蚕さんもいます。
一世一代の大仕事です。
簇をあげて一夜あけた状態。
繭があちこちで出来はじめています。
先に6/3に上げた小石丸(日本の在来種)も
小さなだるま型の繭を作っています。
簇などの養蚕道具は手に入りにくくなっています。
これは藁を折りたたんで作る藁簇わらまぶしのレクチャー。
回転簇が入手できなくても、これなら藁があれば作ることができます。
ただ藁簇は、2頭のお蚕さんが一緒に繭をつくってしまう
『玉繭』ができやすいのだそう。
藁を折るだけではなくて、編む道具もあります。
ここでは藁簇は、回転簇から落ちてしまったお蚕さんたちなどが入院します。
落ちてしまったお蚕さんたちは足の力が弱かったり負傷してしまっていたりで、
また回転簇に入れてやっても落ちてしまうことが多いのだそう。
お蚕上げのあとは、落ちてしまったお蚕さんをひろったり
尿受けのそうじをしたりと、
世話をします。
そして繭はつくられてゆき、
6/12,13で繭かきをします!
つづく。
コメントをお書きください