2017年春蚕・養蚕ワークショップ15−16日目(6/3−4)

6/3、小石丸の上簇(じょうぞく)の日を迎えました。

『お蚕上げ』とも言って、お蚕さんを繭を作るための部屋、

『簇(まぶし)』に移す作業です。

上の写真は枝についているお蚕さんを

ふるい落としている作業です。

 

 

この列のお蚕さんを上げて行きまーす。

 

お蚕上げの部屋は2階です。

滑車を使って上げてゆきます。

 

事前に組んでおいた簇(まぶし)に入れられてゆきます。

 

お昼はカレー。ton-caraからお届け。

お昼を食べてちょっと休んだら作業再開!

 

量りで一定量を量り・・・

 

入れてゆきます。

 

簇を上げる作業は夜から。

簇を上げるタイミングを見ています。

待ち時間に夜食を食べながらお話です。

参加されているKさんが神奈川の骨董で買われた座繰り器(奥)を持ってこられました。

なんと蚕絲館さんの座繰り器と同じ印が記されています!

地元に戻って同じ高校の先輩に出会っちゃった感じです。

 

みんなでお蚕さんの『その時』を

待つ様子が『なんか出産みたいね』

と参加されたKさん。

本当にそんな感じでした。

 

 

20時半すぎになってあげ始めました。

回転簇(かいてんまぶし)。

お蚕さんの上にのぼろうとする性質を利用し

お蚕の重みでクルンと回転します。

すると空き部屋が上にくるので、

部屋に入れなかったお蚕さんがまた上にのぼり

空き部屋に入るという仕組み。

 

部屋に入ったお蚕さん、部屋を探すお蚕さん。

 

あげ終えました!

この日のワークショップ作業は終わり。

 

翌日、咲前神社近くの桑を取りに出かけました。

咲前神社は養蚕と関わりが深く、

蚕絲館さんの蚕室にも咲前神社のお札がありました。

みんなで参拝。

写真のお社は『絹笠様』。

 

絹笠様のいわれを語る平石先生。

 

根子石。

繭のような小石をここから借りてゆき、蚕室において

豊作になったら、一つ倍増してお返しします。

願掛けなどにも借りるそうです。

 

今日は桑の実も摘みます。

これはジャムになります。

 

ここは昔桑畑だったそうですが、放置されて森になってしまいました。

 

桑の実を摘んで。。。

 

ジャム作り。

でも、ビミョーな感じ。。。

実なのにプンプン立ち込める、

桑の葉の青い匂い。

蚕室のにおい。。。

 

いろいろ悩みながら、葉っぱ臭は抑えらたようです。

よかった。。。

コクのある甘みです。

 

参加されているFさんがお抹茶を点ててくれました。

ホッとするひとときです。

 

それから皆で簇から落ちてしまったお蚕さん拾い。

 

これは稲わらを編んで作った藁簇(わらまぶし)。

通称『病院』。

簇に入る前に繭を作り始めてしまったお蚕さんたちなどが入院?します。

 

明日6/5は『ぐんま200』の上簇です!

予定より早めになりました。