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9/11から始まった蚕絲館さんの養蚕ワークショップは、10/6、繭かきを迎えました。
約一ヶ月にわたりお世話したお蚕さんの繭の収穫です。
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午前中に光に透かして良くない繭を手で取り除いた後、マユクリンにかけます。
マユクリンは毛羽を取り除きつつ、蔟から繭を押し出してゆきます。
手作業でする場合は、蔟からシャコンシャコンと一列ずつ押し出してゆき、手回しの毛羽取り器にかけます。
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収穫された繭。
みなさん、長期にわたるワークショップ、お疲れ様でした〜〜〜!
でも!
翌日があります。
この繭から糸を引いてゆくのです。生きたまま。
生繰りです。繭かき直後の座繰りとあって、年に数回しかできません。
養蚕WSに通しで参加された場合、着物一反の半分、緯糸分に相当する繭がご自分のものになります。
だいたい座繰りWS4−6回くらいで引けます。
(1日参加の場合はストールの緯糸分くらい。1日で引ききります)
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みなさん、連日の養蚕作業からの座繰り。
昨日までお世話したお蚕さんの糸をいただいて引きます。
この日は遠くから座繰りWSの為に、わざわざいらっしゃった方もありました。
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繭を煮る湯気、座繰り器をカラカラとまわす音。
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ごん太も見守ります。
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カセにしてかけられた生糸は白糸の滝のよう。
この糸から、それぞれの目指す織物が作られてゆきます。
桑畑から、お蚕さんを育てるところから、糸をとって織って、自分のためにあるいは誰かのための一枚を作ってゆく、
とても長い道のりです。
でもその道のりで見聞きしたこと、出会った出会い、すべてが集約されて一枚に織りなされてゆくのでしょう。
世界でたった一枚、まるで小さな自分史のような一枚です。