藁まぶし作りWS開催リポート

 

お蚕さんが繭を作る部屋『蔟(まぶし)』は現在は多くは作業効率の良い『回転蔟』が使われていますが、それ以前は藁などが使われていました。

以前より藁まぶし作りのWS開催のご要望をしばしば頂いておりましたが、このまぶしを作る道具は現在作られておらず、蚕絲館さんによって道具の復元から始まり、先日開催することができました。

まぶしについては蚕絲館さんブログに詳細にアップされておりますので、こちらをご覧ください。

藁まぶし作りワークショップのご報告|蚕糸日記|上州安中座繰製作所・蚕絲館ブログ

 

 

養蚕や蚕具の研究や調査もされている蚕絲館さんによって、藁まぶしの歴史や上蔟の方法についてもレクチャーがありました。

写真は、今回のワークショップで編んで作る『改良藁まぶし』よりも簡易的なまぶしつくりを体験しているところです。

 

この『改良藁まぶし』は、皇室のご養蚕風景で時々ニュース映像で目にすることもあります。

ただ、今は作れる人を探そうとしても、なかなか見つけることができません。

 

開催を告知したところ、すぐに満席になってしまったので、今回は日を改めて、二回開催しました。

ニッチすぎるワークショップなので、参加された方も『こんなワークショップが成立するなんて・・・』と笑ってらっしゃいました^^;

ただ、教えられる方が本当に中々ないので、どうしても知りたいという方が集まり、遠方から泊りがけで来てくださる方もありました。

 

 

蚕絲館さんは農家のおばあさんに蔟の編み方を教わったそうですが、編み方を知っている生き証人がのこる、ギリギリの時代だったのではないかと思います。

 

『お蚕さんを自宅で飼っているので繭を作らせるためのスペースがない』という方も多いと思います。

蚕絲館さんが復元した『製蔟器』は省スペースも考慮した3種類の大きさの蔟が作れるように設計してあります。

 

国を挙げた大規模養蚕の時代は過去のものとなってしまいましたが、細い糸であってもここからまた歴史が繋がってゆけばいいな、と思いました。

 

蔟つくりWSは、ご要望があれば、人数が揃えば開催できます。

またグループなどでも3人以上揃いましたら開催できますので、ご興味ある方はton-caraまでお問い合わせくださいませ。

 

お問い合わせは、

mail@ton-cara.com ふせまでお願い致します。